2021年12月31日RIZIN.26バンタム級タイトルマッチで堀口恭司と朝倉海が再戦しました。
2019年のRIZIN.18では朝倉海のKO勝ちで堀口恭司はそこからの再起戦となります。
地上波放送で行われた今回の試合は格闘技ファンや様々な業界からかなり注目されていた試合で、試合前からたくさんの勝負論が繰り広げられていました。
どちらかというと朝倉海の勝利予想が多かった印象ですが、堀口恭司が怪我の影響を一切感じさせず圧倒した試合となりました。
ということでこの記事を読めば以下のことがわかります。
① 試合の総評
② 堀口恭司が勝利した要因
③ 朝倉海が負けた要因
これらのことを誰にでもわかりやすく解説していきます。
当記事を執筆するファイターしゅったは総合格闘技歴約7年で総合格闘技を愛しています。
もちろん総合格闘技をするのが好きですが、試合観賞もかなり好きでプロ選手の試合をよく分析しています。
また、会社員をやりながら様々な副業、ビジネスを手掛けており、その経験を元に「賢く生きるための情報」をブログを通して発信しているので興味があればご覧ください。

格闘技経験を元に解説していきます!
※以下両選手の名前を苗字のみの記載とします。
↓今回の試合の結果予想を過去に書いていたので、興味があればご覧ください↓
試合総括|堀口恭司vs朝倉海

試合結果をもう一度書きますが「1R2分48秒で堀口のTKO勝利」です。
今回の試合はカーフキック(脛蹴り)が決め手となりました。
試合開始から見合う状態が続き、両者フェイントを出し合いますがパンチの交錯にはならず。
そんな中で状況を変えたのが堀口のカーフキックで、1発目のカーフキックが入った際に朝倉は大きくバランスを崩します。
それからカーフキックに対するディフェンスが上手くいかず、4発目のカーフキックが当たったところで完全に効いてしまい朝倉はまともにステップを踏めなくなります。
そこで朝倉は1発を狙い跳び膝蹴りを仕掛けますが、効いている脚のせいで高く跳ぶことができず、距離が縮まった状態で堀口の右フックを数発被弾し倒れパウンドアウトとなりました。

試合内容としてはとてもシンプルですよね。

そこをポイントとして解説します!
なぜカーフキックが当たったのか

面白いように当たったカーフキック。なぜあんなに入ったのかでしょうか。
朝倉が試合後インタビューで言った通り、2発目以降は脚にダメージがあって動きが悪くなった為当たってしまったようです。
① 距離が前戦よりも少し近かった
② 後ろに下がれないところで蹴っていた
③ 朝倉の重心が前寄りになっていた
④ 朝倉は飛び込みへのカウンター待ちとタックルへの警戒に気を取られていた
この4つが大きなポイントになるので、1つ1つ簡単に解説します。
距離が前戦よりも少し近かった
まずは前戦のRIZIN.18での試合の間合いをご覧ください。

結構遠い間合いですね。1歩半〜2歩踏み込んで打撃が当たる距離です。
この距離から飛び込んで堀口はカウンターの右クロスをもらいました。
この間合いのまま朝倉は前後にステップワークしていたので、堀口のローキックが当たることはなかったですね。
次に今回のRIZIN.26での間合いになります。

少しわかりにくいですが足一つ近い間合いになっていて、1歩踏み込めば打撃が届く距離です。
この間合いを作り出していたのはリングの中央をとっていた堀口で、おそらくカーフキックを当てる為の作戦だったのでしょう。
朝倉も距離が近いことに気付いていたはずですが、打ち合いに対する自信からか距離を変えようとはしていない印象でした。
しかし朝倉は前戦のようなステップワークが少なかったので、兄未来が言うように「動きが固い」状態でしたね。
後ろに下がれないところで蹴っていた
通常相手からのローキックやカーフキックに対しては、膝を上げて脛でカットするか、後ろにステップして躱します。
朝倉は後者で後ろにステップして躱すスタイルですが、リングだとロープを背負った状態になるとこの躱し方ができなくなります。
堀口はカーフキックを打つ際そのタイミングを狙いました。
まずは1発目のカーフキックです。

完全にロープを背負っている状態で、これでは後ろに躱せませんね。
続いて2発目のカーフキックです。

完全なロープの際まではいきませんが、下がりにくい位置ですね。
✅堀口はカーフキックを当てる為に「距離の調整」と「蹴る場所の調整」をしていたということになります。
朝倉の重心が前寄りになっていた
ローキックやカーフキックは重心が乗っている脚に打たれた方が効きます。
先ほどの2発目のカーフキックの画像の通り、朝倉は重心が前足である左足寄りになっていたのでカーフキックがかなり効いてしまったようです。
朝倉は最近ボクシング技術にウエイトを置いたファイトスタイルを磨いていたので、それが裏目に出た部分でもありますね。
朝倉は飛び込みへのカウンター待ちとタックルへの警戒に気を取られていた
朝倉は今回の戦いの中で特に気をつけていたことが2つあったと思います。
✅ 全戦同様の飛び込んでのワンツー(パンチ)
✅ 寝技に持っていく為のタックル
要はパンチとタックルには特に注意していましたが、キックに対しては意識が薄かったのではということです。
その油断の中で数発カーフキックを貰って効いてしまい動けなくなってしまいましたね。
以上、試合の総括ということで解説しました。
カーフキックが効いた後の展開は特にポイントとなる箇所はなく、堀口であれば当たり前の攻撃でしたね。

堀口のもう1つのプランである寝技を多く取り入れるスタイルだともっと違う試合展開になっていたはずです。
まとめ

今回の試合は「THE カーフキック」と言ってもいいくらいの試合でした。
✅しかし注目すべきは、この戦い方をできた堀口の怪我からのコンディショニングや、練習量、チーム堀口の閃密な作戦が最高だったということです。
これで両者の戦績は1勝1敗となるので、どこかで決着戦が行われることになるでしょう。
それまでは堀口も朝倉も負けてられないですね。
この2人のどちらかが日本人初のUFC王者になることに期待し応援しましょう!
以上になります。
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プログラミングや株式投資、ブログなんかをやって生きています。
一児のパパでもあります。
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