2021年、日本キックボクシング界の中で世紀の一戦が噂されています。
武尊 vs 那須川天心
団体は違えど互いに「最強の称号」を手にして数年。
数年前から格闘家やファンの中でこんな噂がされてきました。

武尊と那須川天心が戦ったらどっちが勝つんだろう!!
現在の日本キックボクシング界の中で最も勝負論のあるこの試合。
この記事を読めば以下のことがわかります。
当記事を執筆するファイターしゅったは総合格闘技歴約7年で総合格闘技を愛しています。
もちろん総合格闘技をするのが好きですが、試合観賞もかなり好きでプロ選手の試合をよく分析しています。
また、会社員をやりながら様々な副業、ビジネスを手掛けており、その経験を元に「賢く生きるための情報」をブログを通して発信しているので興味があればご覧ください。

総合格闘技経験を元に解説していきます!
※この記事の試合予想はあくまでファイターしゅったの主観によるものですのでご了承下さい。
武尊 選手データ

現第4代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者 ナチュラルボーンクラッシャー「武尊」
新生K-1の象徴でありスーパースターです。
気持ちの強さ、攻撃的なファイトスタイルで毎試合激闘のうえ勝利することで、見るものを魅了しファンを惹きつける華のある選手です。
「攻撃は最大の防御」の代名詞のようなファイトスタイル
前蹴りで距離をとり、インローで散らしパンチで仕留めるスタイルが基本ですね。
そして攻撃力ばかりが評価されがちな武尊ですが、ディフェンスについても細かな技術で行っておりダウンした経験もほとんどありません。
それでなければ6年もの間、王者でい続けられるわけがないですね。
そんな武尊のプロフィール情報は以下です。
生年月日:1991年7月29日(現在29歳)
出身地:鳥取県米子市
所属:Krest
階級:スーパーフェザー級(60Kg)
プロ戦績:40勝1敗(24KO)
2021年春、過去最強の敵「レオナ・ペタス」と対戦し激闘の末、KO勝利。
これで現状、国内で武尊にふさわしい敵はただ1人だけとなりました。
那須川天心 選手データ

初代RISE世界フェザー級王者 神童「那須川天心」
キックボクシング史上最高の天才と称され、今だ負けなしの選手です。
何度も何度も最強格の対戦相手を迎えては、上回り退け「一体どこまで強くなるのか」期待され続けています。
最高レベルの技術、スピードで「当てさせずに当てる」ファイトスタイル
どんな攻撃、ディフェンスもできる上、何をしてくるかわからないほど技の引き出しが豊かです。
相手からすると攻撃をハイスピードで当てられるけど、自分の攻撃は全く当たらない状態になります。
そんな那須川天心のプロフィール情報は以下です。
生年月日:1998年8月18日(現在22歳)
出身地:千葉県松戸市
所属:TEPPEN GYM
階級:フェザー級(57.15Kg)
プロ戦績:39勝0敗(28KO)
現状、国内では那須川天心の対戦相手が見つからないほど敵なし状態になっています。
2021年をもってキックボクシングからボクシングへ引退することを表明している那須川天心が「キック界でやり残していること」はただ1つ。

両者共に残されたやるべきことは「2人で試合すること」です。
2人のストーリー
ここで「武尊」と「那須川天心」のストーリーを簡単に紹介します。
武尊は2011年から「Krush」と「K-1」を主戦場に活躍。
那須川天心は2014年から「RISE」や「KNOCK OUT」、「RIZIN」を主戦場に活躍。
両者団体が違う為、交わることはありませんでしたが、互いに連勝し続けていた為ファンの中で「どちらが強いのか」噂されるようになってきました。
そんな声が大きくなったきっかけが2015年に行われた「K-1 WORLD GP」

この日、武尊がタイトルマッチで王座防衛を果たした退場シーンで、リングサイドにいた那須川天心が拳を差し出し、対戦をアピールしました。
この衝撃的なシーンによって、格闘技界の中で「2人の試合が実現するのではないか」と本格的に噂されるように。
しかし団体の意向や契約状況により、なかなか試合は実現せず数年。
その間も両者は強敵相手に負けることなく勝ち続けてきました。
武尊と那須川天心は試合を実現する為、両者共に関係者含め陰で動き続けました。
SNSでは武尊がこんな発言もしていましたね。
その後両者は試合後のリング上で対戦アピールをするようになり、明確な動きがあったのが2019年。
2021年大晦日「RIZIN.26」那須川天心の試合を武尊がリングサイドで観戦
今まででは考えられることではありませんでした。
話し合いがされている証拠で、RIZINがK-1を通して武尊を招待したのです。

3ヶ月の時を経て、今度は那須川天心がK-1から招待され、武尊の試合を観戦したのです。
これにより両者の試合が実現すると大きく話題になりました。
そしてその試合は2021年6月に東京ドームで行われた「RIZIN.28」で実現しようと計画していたらしいですが、武尊の拳の怪我で流れてしまいました。
しかし2021年中にはなんとしても実現させようと多くの関係者が動いています
武尊は現在29歳で今が1番強い。
那須川天心は2021年度をもってキックボクシングからボクシングへ転向。
そして「武尊は那須川天心を」「那須川天心は武尊を」倒さなければ本当の最強は名乗れない。
それであればこの試合はやらない意味がないし、やらなくてはならない試合です。
プロ格闘家の勝敗予想
それではプロ格闘家の「武尊vs那須川天心」勝敗予想をいくつか紹介します。
この試合の予想は本当に難しくて、勝負論が激しく繰り広げられています。
原口健飛の予想
第6代RISEライト級王者「原口健飛」
原口健飛の予想は「那須川天心の判定勝利」
那須川天心が3R武尊の猛攻を掻い潜りながら、攻撃を適度に当て判定で勝利すると予想しています。
久保優太の予想
初代K-1 WORLD GPウェルター級王者「久保優太」
久保優太の予想は「58Kg以下契約なら那須川天心の勝利」「60Kg契約なら武尊の勝利」
体重次第ということでしたが、どちらかというと那須川天心優勢な印象でした。
堀口恭司の予想
RIZINバンタム級王者「堀口恭司」
堀口恭司の予想は「那須川天心の勝利」
那須川天心がトリッキーな技で武尊にダメージを与えるのではないかと予想しています。
朝倉未来の予想
※動画9分13秒から
路上の伝説・総合格闘家「朝倉未来」
朝倉未来の予想は「那須川天心のKO勝利」
那須川天心が早い段階で打撃を当てKO勝利。判定になれば武尊が優勢と予想していました。
ほとんどの格闘家の予想はKOなら武尊で、那須川天心だったら判定勝利だったので、逆な予想には少し驚きましたね。
京口紘人の予想
WBA世界ライトフライスーパー王者ボクサー「京口紘人」
京口紘人の予想は「那須川天心の勝利」
5Rルールになると武尊にもチャンスがあるが、3Rであれば那須川天心が判定で勝利すると予想していました。
魔裟斗|武蔵|小比類巻貴之の予想
※動画7分52秒から
レジェンドキックボクサーである3名の勝敗予想は以下になります。
小比類巻貴之の予想は「那須川天心の勝利」
武蔵の予想は「那須川天心の勝利」
魔裟斗の予想は「武尊の勝利」
このように意見が分かれた予想となりました。
8名のプロ格闘家の勝敗予想でしたが、なんと7名は「那須川天心の勝利」予想。
「武尊」の勝利と予想したのは魔裟斗だけでしたね。

それではいよいよファイターしゅったの予想を解説します!
ファイターしゅったの試合の徹底分析 | 勝敗予想

勝敗予想を先にかきたいところですが、この試合でポイントとなる両者の強みを整理します。
✔️ 武尊の強み
① パンチが特に強く、1発で試合を決める威力をもっている
② 至近距離での打撃の爆発力、回転力が圧倒的
③ 通常時、連打時でも散らした打撃を打てる
④ プレスが強く、後半になればなるほど相手を乱す
⑤ 気持ちが強く、退かず攻撃をし続ける
✔️ 那須川天心の強み
① 想像できないほど多彩な技を持つ(散らせる)
② スピードが圧倒的
③ 多くのディフェンスを使い分け、相手の攻撃を貰わない
(特に至近距離で躱すスキルが高い)
④ ムエタイスタイルに近く、攻撃の際に前重心にならない
(カウンターを貰いづらい)
⑥パンチだけではなく、蹴りでもKOできる殺傷能力がある
これら両者のそれぞれの強みが、試合でのポイントとなりぶつかり合います。
続いて試合をする上で、多くのプロ格闘家も気にしている契約体重とルールについての前提を。
契約体重は58Kg
通常の試合での契約体重は武尊が60Kg、那須川天心が58Kg。
那須川天心は適性階級が55Kgと言われていますが、直近は58Kg契約で継続的に試合をし王者にもなっている為、問題ない体重です。
武尊は2Kgアンダーで減量によるコンディションが少し不安ですが、中立を図る為、58Kg契約とし予想します。
試合ルールは肘なしのキックボクシングルールで3分3R
ルールについては、那須川天心がたまに肘ありのルールでも試合をしています。
ですが両者共に「肘なしのキックボクシングルール3分3R」での試合が最も多い為、単純にこのルールとして予想します。

これらを整理した上で予想を解説していきます!
勝敗予想
まずは勝敗予想を先に書きます。
武尊の判定勝ち

先ほど那須川天心の強みを書きましたが、強い中にも穴が全くと言ってほどない。
それゆえ、勝つことを想像することすら難しい選手です。
しかしそれでも武尊が勝つと予想しています。
それでは武尊がどのように勝つのか、試合展開の予想と共に解説していきます。
試合展開の予想
緊張感が最高潮のゴング。
両者インローとジャブで距離を確かめ合う展開に。
徐々に武尊がプレスし、コーナーに詰めラッシュしようとするが、那須川天心は決して足を止めることなく動きながらカウンター攻撃。
熱くなり、足を止めて武尊と撃ち合うと危険なことを理解しているので、動き続ける作戦です。
このような展開が少し続き、武尊はカウンターの左ミドル、左ストレートを数発被弾。
武尊の劣勢、那須川天心の巧さが目立った1R目はゴング。
ここまでは両者共に予想通りの展開です。
そして2R目、武尊の攻撃に少し変化があります。
足を瞬時にシフトしカーフキック
武尊は右構え、那須川天心は左構えなので、強いカーフキックを当てる為には足をシフトする必要があります。
しかし那須川天心は重心が後ろ寄りで、カットも上手くするので効きはしません。
ですがミスすれば絶大的なダメージを負う攻撃なので那須川天心の意識は脚にも少し向くことになります。
それはほんの少しですが、上体に隙が生まれるということになります。
右ミドルの多用
那須川天心は「志朗」との2戦目で試合終盤、右ミドルが綺麗に入ったシーンがありました。
武尊サイドはこれを参考に、一つの武器として用意。
多用した右ミドルのうち半分は距離で躱されてしまいますが、半分はブロッキングした腕にヒット。
これに那須川天心の左腕にダメージが残ります。
もちろんその間も那須川天心は左ミドルや、カウンターでのパンチを的確に当てていて、一進一退の攻防に。
しかし2R終盤に動きがあります。
那須川天心のワンツーに武尊がカウンターの右ストレートからの左フックで那須川天心がダウン!
那須川天心はパンチを打つ際も顔は遠くにある状態で打つので、普通のカウンターは貰いません。
なので武尊はそれを読み、前のめりに右ストレート。
しかし那須川天心は顔だけで躱します。
それも読んでいた武尊は追撃するように左フック一閃!
フックを被弾した那須川天心はダウン!明らかなダメージが残った状態で数秒距離を保ち2R目が終了します。
3R目はより激しい乱打戦に
那須川天心はダメージが残るものの、全く退きません。
カウンターだけではなく、自分から鋭い攻撃を仕掛けるも、武尊の右ミドルによって左腕にダメージがある為、強いパンチにはならず武尊には効かず。
1R目と同様に、武尊がプレスし追い詰めラッシュ。
それに対して那須川天心は動き続けながら攻撃。
しかし武尊の攻撃の方が明らかにダメージを与える攻撃となる。
最後は足を止めて両者パンチを打ち合ったところで試合終了!
2R目のダウンが大きく、試合結果は武尊の判定勝利!
まとめ

今回は日本キックボクシング界の世紀の一戦である「武尊vs那須川天心」の予想を書かせていただきました。
間違いなく今後語り継がれる伝説の試合となることは間違いありません。
とにかく、楽しみですね!
以上になります。この記事があなたの格闘技観戦の参考になれば幸いです。
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プログラミングや株式投資、ブログなんかをやって生きています。
一児のパパでもあります。
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